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シアトル生活はじめました

20年以上すんだ東海岸から西海岸に引っ越してきました。MicrosoftのUniversal Storeで働いてます。

子供同士のいざこざの問題解決方法に関する考察、みたいなもの。

いつも二人で一緒に寝る双子の娘たち。(まぁ一卵性じゃないんで同じ歳の姉妹、という位置づけがより的確かな。性格もぜんぜん違うし)

昨夜、壁越しに何やら不穏な会話が聞こえてきた。

ほどなくして、娘の一人が私たちの寝室に来て

「あのね・・・私は寝たいのに、となりでずっとYouTube見てて、音がうるさいんで小さくして、って言ったら逆に文句言われたの・・・」っと訴えてきた。

二人が一緒に寝ることを、我が家ではなぜか「たぬきどん」というw まだ二人が小さい頃からの呼びなで、なぜそう言う呼び名になったのかは分かりません。ちなみに、二人で別々に寝ることを「きつねどん」というww

二人はたいてい「たぬきどん」をしたがる。だけど、それをするにはいくつかの条件をクリアしないといけない。まず次の日が学校の時はある程度自発的に起きる。ただ、夏休みは学校がないんで「たぬきどん」のハードルは低い。あと「二人がお互い楽しい」という条件。これは「たぬきどん」に限らず、我が家でどんなイベントでもおおかた適用されるルール。

っで、訴えてきた方はいつも自分の部屋を提供してる上に、相方がしょっちゅう夜遅くまで起きてるんでたまらなくなった模様。

自分できちんと本人に自分の不満を伝えたみたいだけど、どちらかというと口達者な相方に「そういう言い方をすると、友たちに嫌われるよ」っとあしらわれて、煮詰まってしまって両親の部屋に来た、ということらしい。

こういう場合、いくつかの選択肢があると思う。

  • [A] 悪いのは騒音をいつまでも出してる方なのは明らかなんで、親が子供部屋に行って、本人に対して直接注意をする。
  • [B] 両親の部屋にもう片方も呼び出して、双方からの意見を聞いて上で、どちらが悪いのかを判断し、悪い方に注意する。
  • [C] 二人の間にいざこざがあったら、それは喧嘩両成敗。両方を呼び出して、仲良くするように注意する。
  • [D] もう歳も大きいんだから、二人で解決しなさい、っと言って全部を任せる。
  • [E] 訴えてきた方に、こういう場合はどういう対応をするべきかを伝えて、本人同士で解決させる。

私たち親も、子育てでいろいろと学んでいるんで、上のどれも以前に何度か選んだことがあるのは間違いない。ただ、昨晩は意識して、私たちは[E]を選んだ。

「二人とも楽しい時間を過ごせる、という「たぬきどん」の条件を満たしていないので、すぐに中止して、それぞれの部屋で寝なくてはいけない。」ということを、訴えてきた方に伝え、そして同じ内容をYouTubeをガンガン観てる方にも伝えるように、っと言った。

分かった、っと言って自分の部屋に戻って行った。するとガサガサと音がして、YouTubeは自分の部屋に帰って行った・・・^^

 次の日は何事も無かったかのように家族で楽しい時間を過ごした。

自画自賛になってしまうのを恐れずに言うと、ここで[E]を選択したのはやはり良かったと妻とも話していた。

  • [A] は「双方の話を聞く」というバランス感覚がなく、子供たちにそういう「片方の意見だけを聞いてすべてを判断する」というやり方を示す結果になってしまう。
  • [B] は二人の間で問題が起こったら親が解決する(してくれる)という依存の性格を形成する方向に進むと思う。是非の判断を主体的にするのではなく、外の自分より大きな権力に任せる、という受け身な人間を育てることになるかもしれない。
  • [C] は、ある原則を一律的に適用することを良しとする、ケースによって多少異なる状況などを一切無視するような、融通の利かない人間を作ることになるかもしれない。
  • [D] は子供が「親は自分(たち)に関心がない」という寂しい気持ちにさせてしまう。また社会には自分では解決できない場合でも、それを助ける機能があって(先生、警察、裁判所、etc)それをうまく利用すべきだという社会性を育てるチャンスを台無しにしてしまう。

対して、[E]は

  • 当事者たちが主体的に問題を解決できる
  • 助けを求めることは解決につながる、という体験が出来る
  • 注意を受ける子供が必要以上に辱めを受けない(自尊心が傷つきにくい)
  • 親の介入を最小限に出来て親の負担が少ない

などの利点があると感じる。

いじめの問題がなかなか無くならない。追いつめられて自分の命を絶ってしまうような悲しい事件が後をたたない。これからティーンエージャーになっていく娘たちのことを考えると、出来るだけ早いうちに「助けを求めることはいいこと」という認識を持ってもらい、なおかつ「自分たちで解決できない状況になったらまず親に打ち明けられる」ような関係を築けたらいいなと思う。

追記:翌日、家族で新しいルールを制定した。夜中の12時以降、音を楽しむ場合はヘッドフォン等着用の義務。そして、これは夜中の2時ぐらいまで居間でオンライン・ゲームをする私にも当然適用される(親だけ特例にしてしまわなことが大切)