10日ほど前のことなんだけど、シアトルの宇和島屋さんに家族で買い物に行って、帰りに何か美味しいもんでも食べようぜ、ってことでまだ行ったことがないアイスクリーム屋さんに行くことになった。
厳密にはアイスクリームではなく「フローズン・カスタード」というものらしい。お店の人に聞いたら、牛乳の代わりに卵黄を使っていて、よりクリーミーなんだとか。
お店の外観。この段階では「レインボーの旗」には気づいていない私たち。
アイスはとても美味しかった(うん、アイスじゃないけどね)
今日、「レインボーの旗」に関するブログ記事を書こうとしてスマフォのアルバムをみたら何気に仲良しなおじさんたちが写ってるし・・・。
その時は「町全体がレインボーな町」っということを知らず、たまたまこのお店にだけ「レインボーの旗」が飾ってあるんだと思ってた。
レインボーフラッグの意味
子供たちに、
「ねぇみてごらん、この旗、虹色だけど、どういう意味か知ってる?」
っと聞いたら、娘たちは二人とも「?????」だった。
これはいい機会だということで
「世の中には男同士や女同士で仲良くカップルになる人たちもいるんだよ。そして、つい最近アメリカでは男同士カップルや女同士カップルでも男女カップルと同じに扱われなければいけない、という国レベルの法律が決まったんだよ」
「そして、人の肌にいろんな色があるように、いろんな人がいていいし、いろんなカップルの組み合わせがあってもいいんだ、っという意味を込めて虹色の旗があるんだよ」っと伝えた。
娘たちは「ふ~ん、そうなんだ」みたいな受け止め方。
うん、そういう受け止め方ぐらいがちょうどいい。極短に「レインボーな人たちがんばれ~」でもなく、逆に「レインボーな人たちってなんなの?」みたいなスタンスはもちろん持ってほしくない。
はい、全体がレインボーな町でした
アイスを食べ終わって、外にでて、車に向かう前にブロックをグルっと散歩しながら行こうってことになって、その時に初めて町にはセンスのいいカフェだとかベーカリーだとかのおしゃれなレストランや飲み屋、そしてそれらのお店にほぼもれなくレインボーフラッグが掲げてあるのに気付いた。
「あそこにもあるよ」
「あ、こっちにも」
みたいな。
そういえば、町ゆく人たちを見ると、今まで気づかなかっただけで、仲良く手をつないでお散歩するカップルや、仲良しそうなグループがいっぱいいるじゃぁありませんかw
というわけで、このシアトルにある一角「キャピタル・ヒル」というゲイ・コミュニティーとしては有名なところだと知ったのです。
娘たちがレインボーだったら(になったら)?
私はオハイオの「超」が付くぐらいのリベラルな大学に通っていた。学生の頃にも回りにレインボーな人たちがたくさんいて、それがごく自然だった。何度かナンパされた経験もありますし(私はストレートなんでお断りしましたけど)。
妻もリベラルな人なんで、夫婦そろって「本人が望む人になればいい」といった感じのスタンス。
実際のところ、もし娘のどちらか、もしくはどちらもが、いつかガールフレンドを連れてきても、結婚することになっても、もしくはさらに性別を変えたい、なんて言ってきたとしても「そうなんだ。了解。何か手伝えることはある?」というような対応をするだろう。条件はただ一つ、それが本人が真に望んで自己決定したかどうか(他人に強要されたり仕向けられていない)。
価値観というのは親であっても子供とは違う。娘たちがどんな風にこれからレインボーフラッグに込められた意味と現象と付き合いながら人生を歩んでいくのかはわからないし、とうていコントロール出来ない(すべきでもない)。ただ、現時点でレインボーな価値観はほかの価値観と同等で、上でも下でもない、というスタート地点を設定してあげるのは大人(親)の私たちに出来る大切なことじゃないかな、っと思う。
そして、いちばん重要なのは「あなたたちもあの虹色のうちのどれか。自分の色を尊重して欲しいように、他の人の色も同じように尊重しようね」っと伝えることだと思うわけです。