シアトル生活はじめました

20年以上すんだ東海岸から西海岸に引っ越してきました。MicrosoftのUniversal Storeで働いてます。

ディズニーランドのファストパス戦略をパワポで可視化してみました。たぶんこれで直観的に理解できる・・はず。

ファストパスの使い方がいまいちよくわからない

わたくし、ディズニーランドは詳しくはないです。生涯ディズニー歴は4回、そのうち3回はTDL、残り1回は今回のカリフォルニアの本家Disneyland。

FASTPASS(ファストパス)も今回初めて使いました。使い方をしっかり理解しようといろんなサイトや記事を読んだけど、う~ん・・・よく分からない。言葉やルールで使い方を解説されてもいまいちピンと来ないんだよねぇ。

やっぱり実際に使ってみないと分からなかったです。それで、私が今回使った様子をパワポで可視化してみることにしましhた。それを見て、疑似体験的に解説できるかなと思って。

さらに調子に乗ってスライドでアニメーションにして、ナレーション入れてYouTubeにアップするとこまでやっちまいました(バケーション中なのに・・・w)

お断りと前提

  •  カリフォルニアにあるDisney Resortでの体験を元にしてます。日本のTDLなどとは色々と条件が異なるでしょうから、あくまでもカリフォルニアのDisney Resortの場合です。
  • 我が家は娘たち(双子)が中1ということで、スピード/スリル系を中心にまわりました。あといくつかのアトラクションは休止中でした。
  • ホテルはDisneyland系ではなく普通のホテルなんで、早めに乗れる特典などは使えませんでした。ホテルとDisney Resortの移動はARTバス(市営のリゾート専用交通機関)を使いました。ホテル休憩を取ったので移動時間のロスはかなりありました。
  • カリフォルニアのDisney ResortはDisneland ParkとDisney California Adventureのふたつのパークがありますが、我が家は1日目をDisneland Park、2日目をDisney California Adventureとそれぞれ別々の日に行きました。ホッパーという両園を行ったり来たりできるチケットは使いませんでした。
  • 時期は7月初旬の平日。一応アメリカでは夏休み。
  • 我が家はそんなにTDLに行かないのでTDLにないモノ優先、というのは無かったです。

 

1日目 ディズニーランド・パーク

まずは一日の全体象です。朝8時スタートで深夜12時間まで、体力さえあれば時間はかなりありますね。

 

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718030620p:plain

では時系列に沿って、要点を追って見ていきましょう!

要点1.入園してまず最初にファストパスを一つ取る!

アトラクション専用のファストパス発券機に、入場券を入れて、ファストパスを取ります。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718040945p:plain

発券機の仕組みはTDLのファストパスチケットの取得方法とほぼ同じですね。

 アトラクション専用のファストパス発券機は、大抵はアトラクションのすぐ横や向かい側にがあります「FASTPASS Distribution」という看板を探しましょう。

下は「STAR TROURS」の「FASTPASS Distribution」エリアの写真。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718034122p:plain

ここで注意!

人気のアトラクション(例:カーズのアトラクション) などは、専用のファストパス発券機がアトラクション本体とは全然別の場所にあったりします。要下調べです。

要点2.ファストパスをゲットしたら確認する二つの情報

1枚目のファストパスを取ったばかりの様子。

この図はファストパスを取った瞬間の時点(赤い「FASTPASS」の看板が立っているところ)と、予約された時間枠(8:50から9:50、緑色のエリア)を示しています。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718031126p:plain

予約の時間枠

ファストパスは「時間枠」の予約です。レストランの予約と少し違います。レストランなどの場合は、例えば午後7時の予約の場合、7時直前に行きますよね?対してファストパスは「時間枠」としての予約なので「7時から8時の間」に行けばいいのです。ということは、8時ギリギリまでは有効です。

間に合ったどうかの判定は、アトラクションの入り口付近、ファストパス保持者専用の入り口に係員がいて、そのすぐそばで「入場券」を読み込ませる時間で決まります。(注意:ファストパスチケットではなくて、入場券を読み込ませます。ここ、初めての時混乱しました。予約はあくまでも入場券に記録されているのです。ファストパス発券機から出てくるのは「ひかえ」です。無くしても予約は生きています)

次のファストパスが取れる時間

予約時間枠の下の方に「Another FASTPASS selection will be available after 8:50am」とありますが、これが超重要

下図では、下の方の赤枠で囲まれた「8:50am」。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718031651p:plain

この時間は何かというと、次のファストパスが取れる時間、つまり次のアトラクションの予約が取れる時点ということ。

これは大抵は「予約の時間枠の開始時点(上の例では、上側の大きな赤枠の「8:50 AM」)と全く同じです。ですが、異なることもあって、しかも異なる場合は「前倒し」で「予約の時間枠の開始時点」よりも早いです。あとでCalifornia Adventureで例を示しますが、これを理解していないと1時間以上も無駄に待つことになることもあります。

今回のファストパスの場合は「予約の時間枠」の「開始時点」と全く同じで、8:50AMですね。

要点2.早朝はスタンバイで乗るゴールデンタイム

下図は、フリーの時間を使って、「スタンバイ」で別のアトラクションに乗った様子です。早朝の1時間~2時間がスタンバイでも長く並ばずに済むゴールデンタイムです。ここでいくつスタンバイで乗れるか、がアトラクション制覇のカギだと言えます!

1枚目のファストパスを取った後は8:50までは何もできません。Space Mountainには乗れないし、別のファストパスも取れません。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718031241p:plain

この時間帯はゴールデンタイムなので、お城をバックに写真撮影!といった衝動をグっと抑えて、とにかく歩いてアトラクションにスタンドバイで乗りますw!

閉園間近の1~2時間ぐらいも早朝と同じような状況になりますが、体感的には早朝の方が全然いいです。閉園間近でもギリギリまで乗ってやるぞ~っと鼻息荒い連中はまだいたりします。なんで、やはり早朝です。

要点3.アトラクションに乗る前に次のファストパスを取る

8:50AMになる前に、次に乗りたいアトラクションのファストパス発券機の近くに移動しておき、時間になったら取ります。

そしてすぐに予約の時間枠と次のファストパスを取れる時間を確認。今回も同じ時点で、10:15AMです。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718042955p:plain

この時点でプチ計画を立てます。たった今が8:50AMで、10:15AMまでに1時間25分ありますが、その区間の行動計画を立てます。簡単に整理すると、この間に絶対にしなくてはいけないことは:

  1. 最初に取ったファストパスのアトラクションに乗る。当然ですね。これがそもそもの目的です。そして時間枠はこの例の場合、すでにスタートを切っています。1時間ぐらいの余裕はありますが、まず最初にすべきでしょう。
  2. 10:15AMにファストパスを取る、次のアトラクションを決める
  3. 10:15AM までにどうやって時間をつぶすかを決める

2と3はどのアトラクションをファストパスかスタンドバイのどちらで乗るかを決める、ということになるでしょう。原則としては以下のような感じでしょうか。

  • 絶対に乗りたいものはファストパスで乗る(スタンドバイで長時間待つと故障やトラブルによる休止のリスクが高まります。)
  • 時間つぶしとしてスタンドバイで乗れるアトラクションがあるかを調べる(待ち時間が長すぎて無い場合もあります。昼を過ぎるときついです)

時間つぶしは買い物や食事や休憩もありでしょう。とにかく10:15AMまでの行動を決めさえすればいいのです。

一人が代表でみんなの分をとってもオッケー!

ところで、日本ではどうかは分かりませんが、アメリカだとみんなグループの代表が5枚とか全員の入場券をもって発券機で全員分のファストパスを取っていました。全く問題なしです。私も後半から同じように家族分を取って、家族は買い物をしてました。

「乗る前に取る!」のルール

下図ではSpace Mountainに乗る前に、Indiana Jonesのファストパスを取っている様子を示しています。大切なのは「Space Mountainに乗る前」に次のファストパスを取ることです。

もちろん、Space Mountainに乗った後、にIndiana Jones(もしくは別のアトラクション)のファストパスを取ってもいいんですが、時間が勿体ないです。それだけ予約の時間が後ろにズレますし、ズレそのものが長くなっていきます(下図のファストパス取得時間から伸びている青い点線)

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718043128p:plain

 ということで、ファストパスの取得はとにかく出来るだけ早く! アトラクションは「時間枠内」で乗ればいいので焦らなくても大丈夫です。

 ちなみに、ファストパスの時間枠を少し遅刻してきた人もいましたが係員に「今回だけだよ」と注意されながらも入れて貰ってました。

 アトラクションに乗る

そしていよいよファストパスを消費してアトラクションに乗ります。

下図は1枚目のファストパス(Space Mountain)を消費した状態です。1枚目のファストパスは使用済みで、存在しないと考えると、2枚目のファストパス(Indiana Jones)だけが生きている状態になります。

この状態は入園した8:00AMの状態と同じだということがお分かりいただけるだろうか?

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718052057p:plain

このフリーの時間を利用して、先ほどのプチ行動計画にそって、スタンバイで乗ることが出来るアトラクションに乗ったりすう、というプロセスを繰り返します。

原則として早朝ゴールデンタイムはスタンドバイでどれに乗れるか、どのぐらいそれに乗りたいかをその場で決めて行くやり方で行きました。

下図では「Pirates of the Caribbean」が待ち時間が少なかったので乗った状況を示しています。

ですが、スタンバイでアトラクションに乗る、というのも時間を経るにつれ難しくなっていきます。入場者数がどんどん伸びていくのでどうしてもスタンバイの待ち時間は長くなっていきます。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718052623p:plain

 

再度「乗る前に取る!」のルールを適用!

10:15AMになりました。2枚目のファストパス(Indiana Jones)を消費する前に、必ず次のファストパスを取ります(Start Tours)。

このように「生きている」ファストパスが2枚、という状態が一時的にでもあるならば、ファストパスを有効に使っていると言えます。逆にそういう状態が無い場合、つまりファストパスが重複しないような形での連続的な取り方の場合、全体を通してファストパス効果が減っていると言えます。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718053012p:plain

 

1日目の午前の残りのアトラクション順を下に示します。

「待つ→取る→乗る」

「待つ→取る→乗る」

の繰り返しです。

判断が必要な項目は以下のようになります。

「(いつまで)待つ→ (何を)取る→ (どれに)乗る」

今回はこれを私がリーダーとして家族の意見を取りまとめながら判断・行動していきました。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718053824p:plain

1日目 ディズニーランド・パーク前半のナレーション付き動画

ここまで書いてきた内容をパワポのスライドでアニメーションっぽく時系列にそって動画で解説しました。

まずは初日の動画です。前半と後半の間にホテル休憩を取りましたので前半と後半に分けてあります。

【前半】

www.youtube.com

 

ディズニー・パーク後半

後半はパレードと花火をメインにしました。アトラクションは乗れるなら乗る、ぐらいの気持ちで。

パレードの場所取り

パレードは2時間ぐらい前からロープが張られ始まるようです。メインストリートの適当な場所で4人分のスペースを確保。代表で私が残って「おんなこども」は買い物♪

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718054622p:plain

 

パレードを観て、その直後に花火。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718054942p:plain

 花火の様子は動画でアップしました。ちょっと長いですが。

www.youtube.com

花火が終わった後、ファストパス(Splash Mountain)を取得。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718055546p:plain

閉園が近づくこの時間になるとスタンバイの待ち時間も減っていきます。小さな子供に人気のアトラクションなどは遅い時間なので子供たちも帰り始めています。

私たちは「Hounted Mansion」の待ち時間が減ったのでスタンバイで乗りました。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718055908p:plain

 最後は「Star Tours」のファストパスを取ってから、順当に見て回って12時閉園でホテルに帰りました。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718063537p:plain

後半の動画、ナレーション付きでアップしてます。

【後半】

www.youtube.com

 

 

2日目 ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー

2日目はカリフォルニアのディズニーリゾートのもう片方のパークに行きました。

下図は全体の結果。やはり間に休憩を入れているのと、後半はショーをメインにしています(今回は「World of Color」のみ)

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718063812p:plain

スタンバイのゴールデンタイム

これは繰り返しになりますが、やはり最初の1時間から2時間がアトラクションを多くカバーするためにはもっとも重要な時間になるということです。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718064639p:plain

特に「California Screamin'」のようにライドの時間が短いものは、列が短い場合は2回、3回と乗れます。今回は残念ながら1回目を乗ってすぐに故障してしまいました。それでも40分後ぐらいには再稼働して、ほとんど待たずに乗れました。

次のファストパスが取れる時間を間違えない!

ファストパスの使い方の原則は全く同じですが、3つほど特筆すべき点があります。

まずはこのファストパスを見てください。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718062052p:plain

「Guardians of the Galaxies」というアトラクションのファストパスですが、(1)予約時間枠と(2)次のファストパス取得可能時間が全く違います。

初日のディズニー・パークで取ったファストパスで違う時間だったものはひとつもありませんでした。これは注意すべきです。1:25PM だと勘違いして、その時間まで次のファストパスを取るのを待っていたら、1時間以上ファストパスの配布が行われている状況なので、アトラクションによってはファストパスそのものが無くなってしまいます。

続けて同じアトラクションのファストパスを取れる

ひとつのファストパス(Guardians of the Galaxy)が有効で、まだ予約時間が来ていない時に、別のアトラクション(Soarin' Arond the World)のファストパスを取って、しかもそれを消費した場合、この2枚目のファストパスに記載されている「次にファストパスを取れる時間」に従って、2枚目と全く同じアトラクションのファストパスを取ることが出来ました。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718065229p:plain

この辺り、頭がこんがらがってきます。分らなくなったら「ダメ元」でファストパス発券機で取ることを試みるというのも方法のひとつです。ダメなら「ダメです」と機械に言われるだけですから(笑)

World of Color はファストパスを要求される

このファストパスを持ち帰った人はたぶん少ないでしょう。というのも「World of Color」だけ(?)は入場券ではなく、ファストパスチケットを持っているかどうか係員にチェックされ、回収されてしまいました。

私はてっきり要らないだろうと思ってホテルに置いてきちゃったんです。でも家族の他の3人が持っていたので係員も間違いないと考えてオッケーをくれました。

f:id:watanabe_tsuyoshi:20170718070715p:plain

このファストパスチケット、実は良く見ると「THIS PASS IS VALID FOR ONE (!) GUEST FOR...」と書いてあって、ちゃんとした「入場券」なんですね。

最後に「World of Color」の動画、最後の方の数分です。

www.youtube.com

 

 まとめ

というわけで、ファストパスとスタンバイの組みあわせで出来るだけたくさんのアトラクションを、ストレス少な目(=待ち時間少な目)で廻ってきました。もちろんこれはアメリカのディズニーってことで聞くと所によると東京ディズニーランドなんかでは90分待ちだとやや短い方(?)だとか言われてるような印象をネットの記事や投稿なんかで見ますから、アメリカのディズニーランドってだけで多く乗れるのかもしれません。

それでも家族で行くときなんかは体力の差もあるので、出来るだけファストパスをうまく利用して楽しい旅にしたいものですよね!