はじめに
シアトルに引っ越してきて3年半、こっちで釣りを始めて3年経ちました。まだ全体的に見ればガチの初心者ですが、初心者だからこそ初心者の気持ちが分かります。
そこで、これから「シアトルで釣りをしてみたいな~」という人のために情報をシェアすることにしました。
まずは一番お手軽で成功率も高い「ニジマス釣り」から紹介します。
- はじめに
- ニジマスを釣るためのFishing License
- Regulertion のパンフレットをゲットする
- 釣りに行く「場所」を決める
- 「いつ」釣りに行くかを決める
- いつ釣りに「行くべき」かを決める
- どういう道具を準備するか
- 竿(ロッド)を選ぶ
- リールを選ぶ
- ラインを選ぶ(2種類)
- 仕掛けを作るための材料を選ぶ
- 仕掛けを準備する
- 仕掛けをキャストする
- アタリを待つ
- アタリがあったらアワセる
- ニジマスを丘に上げる
- 針を外す
- 魚を帰宅時間までキープする
- ニジマスをもって帰宅する
- ニジマスのワタ抜き
- ニジマスを3枚に下す
- 美味しくいただく
- まとめ
ニジマスを釣るためのFishing License
アメリカは州ごとにライセンスを発行していて、費用やルールなど州ごとで異なります。ワシントン州でニジマスを釣るにはFresh Water(淡水)用のFishing Licenseを購入しなければいけません。
購入方法は、オンラインが一番簡単でおすすめです。
Licensing & Permits | Washington Department of Fish & Wildlife からアカウントを作成して、ライセンスを購入しましょう。購入したらすぐにTemporaryとして、自分で印刷できるライセンスをゲットできます。数日したら本物(っといってもレシートみたいな紙に印刷されたものですが)が自宅の住所に送られてきます。
オンラインでなく、直接買いたいという人は、大抵の釣具屋さんでも買えます。たとえばシアトルから北にあるCabela'sなど。
ライセンスにはいろんな種類やオプションがありますが、ニジマスに関しては、川や湖などの淡水なので「Fresh water」のライセンスを取れば十分です。
オプションとしては「Two Pole Endorsement (竿2本オッケー)」はニジマスを釣るには欲しいですね。
ちなみに、15歳以下はFishing Licenseは要りません。無料です。
ライセンスは釣りの現場に必ず持っていきます。Officerが時々見回りに来て、ライセンスの提示を求められます。その時にライセンスを携帯していないとチケットを切られます。この辺りは厳しく取り締まっているようです。
Regulertion のパンフレットをゲットする
淡水の釣りといっても、7500以上の湖や川があるワシントン州ですから、いろいろと細かくRegulation(要するにルール)が定められています。釣りを始めて最初に戸惑うのが、このルールです。最初の頃は本当によく分からなくて、とにかく川や湖の現場に行って、そこで釣ってる人に直接聞いたりしてました。
パンフレットは毎年更新されていて、二つの方法でゲット出来ます。PDPファイルをRegulationのページからダウンロードするか、釣具屋さんに行って、印刷したものを貰うかです。
パンフレットはとにかく情報満載で、大きく分けて下のような区分けで情報が載っています。(カッコ内はパンフレットのページの色分けです)
- Statewide Freshwater Rules (オレンジ色っぽい赤) ワシントン州全体としてのデフォルトのFresh Water Fishingのルール。ほとんどの湖と川はこの部分のルールだけ適用されますが、川や湖によっては例外ルールもあります(下の四つのセクションにその例外ルールが記載されてます)。
- Puget Sound Coast Rivers (緑色) ワシントン州の西側の川。シアトルに住んでるので、この部分が該当します。
- Columbia Basin Rivers (深緑色) ワシントン州の内陸に向かって伸びているコロンビア川とその支流。シアトルからは遠いですね。
- Westside Lakes (紫色) ワシントン州の西側(シアトル川)の例外ルールがある湖。シアトルに住んでるので、この部分が該当します。
- Eastside Lakes (赤)ワシントン州の東側の例外ルールがある湖。やはりシアトルから遠いです。
- (Marine Area) 海釣りに関するルール。ニジマスには関係なし。
- (Shellfish/Seaweed) カニや貝や海藻に関するルール。やはり関係なし。
この中から、自分が釣りに行く川や湖が記載されているページを見つけましょう。ちなみに、ダウンロードしたPDPが便利なのはPDPドキュメント内で検索できることですね。
釣りに行く「場所」を決める
手っ取り早く、私がよく行くニジマスが釣れる湖をいくつか紹介します。
Cottage Lake [シーズンあり]
Cottage Lakeは夕焼けがキレイで、それだけでも癒されます。
Pine Lake(左、シーズンあり) と Beaver Lake(右、Year-round)
Beaver Lakeで釣った子。
Silver Lake(右上、year-round)とMartha Lake(左下、シーズンあり)
Silver Lake の一番長いドックの先で、アタリを待ってます。
Lake Ballinger (year-round)
Lake Ballinger は芝生のエリアからも釣れる。
ここにあげた湖はボート無しでもドックがあるので釣りやすいですし、パーキングからも割と近いし通常の公園、トイレ、BBQ施設もあったりで家族で行っても楽しめます。
「いつ」釣りに行くかを決める
「いつ行くか」と「どこに行くか」はパンフレットを見ながら決めます。
まず、湖ですが、二つのパターンがあります。
- Year-roundパターン: シーズンが無い。その湖に例外事項がないなら、年がら年中いつ釣りにいっても良い。
- シーズンがあるパターン: パンフレットにシーズンの開始日と終了日が載ってます。
シーズンの解禁日は全ての湖が同じ日です。なのでその日はものすごい数の人がニジマスを釣るためにワシントン中の湖に結集します。
今年のCottage Lake での釣り解禁日はこんな状態でした。これ朝の7時ぐらい。
初日はみんな殺気だってたりして、喧嘩が始まるわ、ボートのモーターにラインが引っかかるわ、ラインが絡まってお祭りになるわで、大変です。確かに良く釣れます。だけど、今年は調査も兼ねて、解禁日から毎日行ってみましたが、最初の2週間ぐらいはそんなに変わりません。
なので解禁日は避けてオッケーです。週末はやや混みますけど、そんなに急に魚がいなくなるわけではないです。4,5,6月ぐらいは大丈夫。7月ぐらいになるとさすがにちょっと魚の絶対数が減るので、ようやく「普通の釣り」になります(そのころぐらいから釣り人の興味はカニとかサーモンに向いて行きますし・・・)
ということで、目的の湖がOpenなのかどうかはちゃんとパンフレットで調べて行った方がいいですね。
いつ釣りに「行くべき」かを決める
これは「いつ行くか」ではなく「いつ、行くべきか」です。
湖で釣る場合、もっとも成功率を上げるには「Stocking放流(補充?)」の日に合わせて行くことです。
Stockingが何かはこの動画を見れば一発で分かります。
ほとんどの湖に対してStockingが実施されています。そうでもしないと湖の魚は完全に取りつくされてしまいますから(バスなどはStockingされません。あいつらの生命力・繫殖力は半端ないので)。
Stockingがいつ行われるかは以下のページで調べられます。
Catchable Trout Plant Reports | Washington Department of Fish & Wildlife
だいたい、3月ぐらいから始まって、4月の中頃にピークになります。
ただし、気を付けないといけないのが、「シーズンがある湖」にStockingされたとしても、解禁日までは釣れないということ。一方、Year-roundの湖はStockingされたら即で釣りに行けます。
なので、3月いっぱいは近くのYear-roundの湖にStockingされるタイミングを見て、行きます。
私の近所だと、Beaver Lake、Silver Lake と Lake Ballinger などをチェックします。
シーズンがある湖は、たいてい解禁日までにStockingされておしまいですが、たまに5月や6月にStockingされる場合もあります。これは「子供向け釣り教室」なんかが行われるからです。
例えば、Lake Washingtonでこういうのをやってました。
このイベントの後片づけを見てたんですが、釣れ残りのニジマスはそのまま放流してました。
(ちなみに、この網を片付ける過程で大量のパーチや子バスが網にかかってて、それを取り外す過程で死んじゃう魚もたくさんいて、ちょっと微妙な気持ちになりました・・・。)
ということで、ニジマス釣りはタイミングさえ合えば必ずと言って良いほど釣れます。
どういう道具を準備するか
さていよいよ道具です。詳しく紹介する前に、まずはざっくりまとめるとこんな感じになります。
- ライセンス
- 竿とリール(2セット)
- 仕掛け(仕掛けを作る一式)
- 疑似餌
- セント(臭いのオイル)
- ハサミかナイフ
- ストリンガー(Stringer 日本語の対訳が分からなかった。後述)
- ビニール袋
- 針外し
- 竿立て
- 網
こんな感じになります。上のリストは重要な順に並んでます。ビニール袋ぐらいまでは、必須というか無いとかなり困ります。
竿(ロッド)を選ぶ
竿に関しては、現地の人達はこのUgly Stickというのが大好きです。
竿の先がちょっと透明になってて特徴があるんですが、これが圧倒的に多いかな。なんで自分も結局3本ぐらい、色々スペックを変えて買ってみましたが、この長さとMediumアクションぐらいが平均的でとりあえず間違いない思います。
リールを選ぶ
リールはそんなに高いものを買う必要はないです。
安定のShimanoの安いやつで十分。このモデルだと6パウンド、8パウンド、そして10パウンドのラインを巻けます。ニジマスなら6パウンドあたりのラインがちょうどいいので、6パウンドラインをたくさん巻けることになります。
もし6パウンドが頼りないと感じるなら8パウンドでもいいでしょうし、10パウンドをつければ川でStealheadというニジマスの一種なんですが、海から遡上してくるスゲーヤツの釣りにも使えます(Stealhead釣りは別の機会に解説します)
ラインを選ぶ(2種類)
ラインは2種類を用意することをお勧めします。メインライン用とリーダーライン用です。
メインライン
メインラインは本当、お好みで何でもいいと思います。
ピンキリですがそんなに高くなくてもいいです。ラインのサイズは「6 pound test」とか「8 pound test」といった表記をします。そのぐらいの重さに耐える実験をしてある、っていう感じでしょうか。
で、ニジマスの重さは大きくてもせいぜい1.5パウンドとかなんで、6 pound testで十分です。
私は遠くに飛ばしたくて4 pound testも使ってましたが、アタリの感触が分かりにくくて逆に釣りづらくなった感があります。次回から 6 pound testに戻そうと思ってます。
リーダー
リーダーは針とメインラインをつなげるためのとても重要なラインです。
間違いなく「Flurocarbonという材質」のリーダーをお勧めします。メーカーは好みの問題でしょう。
この種類のラインは糸が水中でほとんど見えない、という利点があります。ニジマスは目が良くて警戒心が強いと言われます。針を直接つけるリーダーは出来るだけ目立たないものがいいです。
サイズはメインラインと同じか、少し細めの(6 pound test のメインライなら、4 pound test のリーダー)がいいでしょう。
仕掛けを作るための材料を選ぶ
ここからはニジマス用のもっとも一般的な仕掛けを作るのに必要なものをひとつひとつ解説していきます。
仕掛けは釣りの最中に無くしてしまうことがあります(根がかりしたり、糸が切れて仕掛けが飛んでいったり)。なので、余分に準備していった方がいいです。
ニジマス用の疑似餌を選ぶ(パワーベイトがオススメ)
パワーベイト(PowerBait)というのはBerkleyという会社のブランドです。他のメーカーも同じ様な商品を出してますが、ほぼ一般名詞のようにパワーベイトと言ったりしてます。
パワーベイト以外の疑似餌、例えばミミズの形をしたものなど、もありますが、まずはパワーベイトで始めるのが無難でしょう。
パワーベイトにはさらに、2種類ほどの異なる種類があります。
まずは、柔らかいプラスチックのようなブニュブニュとした感触の、卵サイズのパワーベイト。瓶の中には、卵がまるでソーセージのように繋がった状態で入っています。私は通常、二つの卵をちぎって、二つとも針を通します(針は後述)。
色も大切だという人が多いです。実際、私は黄色とか明るい緑でよく釣れる気がしますが、場所や日によって違うと感じるところもあります。2,3種類の色を準備して、いろいろ試してみるとよいでしょう。
そして、パン生地のような、手で丸めて使うタイプのパワーベイト。
これを使う時は、まず適量を手のひらで丸めて、それに針が完全に隠れるように針をさして、仕上げに指でギュっときつく固めます。出来るだけ丸か楕円のような形にしますが、人によっては細長い小さな魚の形にする人もいます。
このパワーベイトの利点は、おそらく臭いが持続することと、ニジマスが食べた時、柔らかいので吐き出さずにしっかり飲み込んでくれる、ということ。
これらのタイプのパワーベイトの最大の特徴は、どちらも水に浮くということです。
私は最近は卵型の方を良く使っています。というのも、パン生地のようなタイプのものはどうしても外れやすくなってきて、キャストの勢いで針から飛んでいったりすることがあります。
針を選ぶ
パワーベイトをつけるための針の形は「single egg」と呼ばれています。
ニジマスを釣るにはこういうコンパクトな針が良いです。基本的には針ごと飲み込ませて釣ります。(ただし、キャッチ&リリースをする予定ならお勧めできません。針を外す時に怪我やストレスでほぼ死んでしまいます)。
サイズは6か8か10辺りがいいです。私は最近は8を買って、パワーベイトの卵を二つ付けます。その時に、一つ目と二つ目の繋がっているところが針と糸の間になるようにします。そうすると、針の先がちょっとですが、卵から飛び出ている状態になります。これだと、魚が食べた後に針が外れることが少なくなります。
もちろん、小さめの針で卵は一つ、というパターンもありですが、必ず針とパワーベイトが浮いてくることを確認しましょう。パワーベイトと針が湖面に沈んでしまうと、1年待ってもニジマスは食べてくれません。
オモリを選ぶ
「Egg sinker」というタイプのオモリを使います。
このオモリには真ん中に穴が開いています。ラインを通すことでオモリが自由に動きます。(仕掛けの詳細は後述します)。
サイズは3/4オンスぐらがちょうどいいと思いますが、もうちょっと遠くに飛ばしたいなら1オンス、もっと軽く投げたいなら1/2オンス、という具合で調整できます。ただ、重ければ重いほどラインへの負荷が強くなって、ラインがくたびれて来たらキャストと同時にオモリと仕掛けが飛んで行ってしまいます。良くあることですが、知っておくべきでしょう。
オモリの材質は鉄でもいいですし、オモリの形も弾丸タイプのものもありです。
ただし、弾丸タイプを使う時は向きに気をつけましょう。弾丸の先は針ではなく竿の方に向くようにします(仕掛けの作り方は後述します。)弾丸の形と方向は、リールで巻き取る時に出来るだけ湖面の障害物に引っかからないようにするためです。
ビーズを選ぶ
ビーズはまさに手芸で使うようなプラスチック製のビーズですが、サイズ的にはやや大きいものを使います。
釣り専用のものが売ってますが、正直全然普通の手芸屋さんで売ってるビーズでもいいです。
私も実際、娘たちにいくつか分けてもらいました。
ニジマス用の仕掛けのためのビーズの用途はひとつです。やわらかい鉛で出来たオモリがヨリモドシに食い込んでしまわないようにするためです。
ヨリモドシを選ぶ
ヨリモドシは下のように、スナップと呼ばれる、仕掛けの交換が簡単に出来るものと、
下のように、スナップが無いタイプ(よって、仕掛けなどは基本、結び付けないといけない)の二種類があります。
このみの問題で、どちらを使っても問題ないでしょう。
仕掛けを準備する
さていよいよ仕掛けの話です。ここまで解説したパーツで仕掛けを作ることが出来ますが、そもそもどうやってニジマスを釣るかの方法を理解して、仕掛けを作った方がより有効な仕掛けを作ることができます。
まずは仕掛けを投げて、魚が食いつくのを待っている状態を見て見ます。
重要な点:
- 針とパワーベイトは浮力で浮き上がろうとしています。
- オモリのせいで針とパワーベイトは水中に浮いている状態(サスペンド状態)にあります。
- リーダーは魚には見えにくいFlurocarbonです。
- メインラインとロッドはあまりたるみが無い状態にしてあります。
この状態にして、待ちます。
次に、魚が餌を食べた後の状況を見てみます。
重要な点:
- 魚が餌を飲み込んで、泳ぐとリーダーも引っ張られていく。
- オモリは動かない(動きにくい)ので、オモリの中を通るメインラインだけ動く。
- メインラインが引っ張られて動く分、ロッドがたわむ。
- 釣り人が魚のアタリを知る。
リーダーの長さを決める
仕掛けのための部品の説明でリーダーの長さには触れていませんでしたが、これを決めなくてはいけません。この長さは非常に重要です。
原則、魚がいると思われる深さより上に餌が来るようにします。目安としては6フィート前後。人によってもっと短かったり長かったり、そしてかかる時はどんな長さでもかかります。湖の深さや時期、時間、気温、などいろいろな要素があります。
これがニジマスをパワーベイトで釣る原理です。
この原理を理解した上で、仕掛けを作りますが、もっとも大切なことは「結び方(ノット)」でしょう。
いろんなノットがありますが、私は基本的にはUni Knotを使います。
結び方が分かったら、
- まず、メインラインにオモリを通します。
- 次に、メインラインにビーズを通します。
- メインラインをヨリモドシに結び付けます。
- リーダーを長さ分取ります。
- リーダーの片方をヨリモドシに結び付けます
- リーダーの反対側を針に結び付けます。
- 最後にパワーベイトを針に付けます。
これで、仕掛けを湖にキャストする準備が出来ましたが、キャストする前にもうひとつ、オススメのステップがあります。
ニジマスが好きな臭いを付ける
他の魚と同様、ニジマスも嗅覚が優れています。ただ素のままのパワーベイト(もともとある程度匂いはつけてある)を投げるよりも、さらにオイルなどでパワーベイトに匂いをつけると釣れる確率が上がることがあります。良く釣れている人は大抵、ガーリックやAniseオイルをつけています。
実際、ドックで誰も釣れていないのに、私だけ釣れていて、他の人たちに分けてあげたら連れ出した、ということもありました(もちろん、偶然だったのかもしれませんが)。
ここら辺は好みの問題ですが、少しでも成功の確率を上げるためにはやって損はないでしょう。
仕掛けをキャストする
キャストの詳細は割愛します。私もまだまだなんで、YouTubeに大量の動画がありますので、一緒に練習して頑張りましょう~。
アタリを待つ
キャストしたら、メインラインのたるみを取ります。ピンピンに張ってもいいですし、すこしだけたるみをわざと残してもいいです。それぞれの場合で、アタリの後のアワセが少し変わってきます。
この状態でアタリを待ちます。ロッドは竿立てを使うこともあります。
竿立てがあった方が、竿先が目線に来るのでアタリを見逃すことがすくなくなると思います。
竿立てが無い場合は、ドックの手すりなどに立てかけたりして、とにかくアタリがあったら竿にすぐ手が届く場所に設置します。
アタリを知るには竿先の動き以外にもベルや鈴を使う人もいます。
私もシーズンの初めは竿を2本もっていくので、ベルをつけます。というのも、一本をキャストしたあと、もう一本を準備している最中にアタリが来ることがよくあって、目視では分かりづらいので音でアタリが分かるようにするのです。
アタリがあったらアワセる
メインラインをピンピンに張った場合、アタリがあったら私はすぐにロッドを手に持って、ニジマスが餌を加えて泳いでいるかどうかを探ります。たまに、餌をつついているだけの時もあるので、ここで焦ってはいけません。
確信が持てたら、軽くロッドを立てて、針をアワセます(英語ではsetと言います)。ちゃんと先のとがった針を使っていれば、ニジマスの口に引っかかるはずです(まれに、飲み込んでいる時は喉や下、胃の方にひっかかることもあります。このため、キャッチ&リリースにこの仕掛けは使えません)。
メインラインにたるみをつけている場合、アタリがあったと分かった時点で魚はある程度泳いでいます。なので、ほとんどこの時にアワセてもいいです。
さらに、アワセがまったく必要がないぐらいに突然食いついてロッドごと持っていこうとする魚もいます。
ニジマスを丘に上げる
リールで糸を巻いて魚が手前まで寄せます。ニジマスのサイズならリールのドラグ(ラインが出て行こうとするのを止めようする力)の調整などは、ちゃんと巻き取っているならば気にしなくていいです。
魚のサイズ感が分かったら、そのサイズに応じてlandingの作戦を変えます。
サイズがそれほど大きくないなら、ごぼう抜きでいいです。ただ、私はメインラインを手に持って、いっきに「よいしょ!」っとドックに上げます。ニジマスは水から出すと結構暴れるので、この瞬間にバラして逃げていくことが多いので、この「魔の時間」は短いほどいいです。
ニジマスのサイズが割と大きい場合は網を使うこともあります。網が無いときは周りの釣り人が貸してくれます。貸してくださいと聞いて貸してくれないということはまず無いです。
あと、ドックに手すりがある場合は、網を使わざるを得ません。
逆にドックがビーチのように波打ち際があるところに繋がっているなら、ニジマスを波打ち際まで誘導して、最短距離で丘に上げることもできます。
湖とドックによって変わってくるので、それに合わせて作戦を変えましょう。
針を外す
初心者や魚を触るのが初めての人はここで戸惑います。いくつかの方法があります。好ましくない順番で言うと:
[1] 指で針を外す。これは難しいです。運が良ければくちびるのアタリに針が刺さっていて、すぐに取れる場合もあります。(まれに暴れて勝手に針が取れることもあります)
[2] ペンチなどで外す。これは針に届くなら有効です。ペンチで針の一部をつかみ、針の向きが下に向くようにすると、魚の重さで針から魚が床に落ちます。ただ、魚が餌を飲み込んでしまった場合は、ペンチが届かないということもあります。
[3] 針外しを使う。私がほぼ必ず使うのは、これです。
つくりはチープですが、飲み込んでしまった針なども簡単に外せます。
使い方は説明書の通りにやれば大丈夫ですが、こつとしては、魚は糸につるされている状態を保つ、というのがあります。ドックなどの床に魚を置いて、このツールを使おうとしてもいまいちうまく行きません。(いつかビデオ撮ってアップします)
魚を帰宅時間までキープする
ワシントン州の場合、ニジマスのお持ち帰り制限は5匹です。なので、1匹目から4匹目までは釣り人によって様々な対処をします。
氷入りの容器に放りこむ人。その場でシメる人。ビニール袋に入れる人。地面に放置するひ人。
私の場合、大抵はStringerという紐を使って、生きたままでキープします。
これはSilver Lake でキャッチしたニジマス。
ところで一匹目だけは、 Stringerの針のような方を、エラから口に通して、さらにStringerの反対側のリングに通します。(注意。一匹目だけは必ずリングも通します。そうしないとリングだけが口とエラを通り抜けて魚が逃げてしまいます。経験者です)
Stringerを通した魚は湖に戻します。そして、Stringerをドックや自分のバッグなどに括りつけて、次のニジマス釣りを始めます。
こうやって、制限いっぱいの5匹まではニジマスは生きたままで保てます(まれに針のかかり方などで死んでしまうこともありますが)。
ここで注意。湖によってはビーバーがいます。はい、あのビーバーです。時々魚泥棒します。なので、その湖で頻繁にそういう被害があるのかどうか、周りに確かめた方がいいでしょう。私が普段行く湖ではビーバーからの被害は聞いたことがありません。
ニジマスをもって帰宅する
昔は釣り場でシメてましたが、最近は生きている状態でビニール袋に入れて持って帰ります。どの湖も自宅まで30分ぐらいなので、氷に漬けるなどの処置はしません。
ニジマスのワタ抜き
ニジマスのワタ抜きは簡単です。
YouTubeに動画がたくさんあるので、5つぐらいみると大体わかります。
私はワタ抜きはハサミ派です。ジョキジョキ切ります。3枚に下すにしても胸ビレと腹ビレはハサミで落とします。
鱗は鱗落としを使います。
ニジマスを3枚に下す
これも慣れると簡単ですし、やはりYouTube先生から習うのが一番です。家庭用の包丁とまな板とペーパータオルで皮引きまで出来ます。
3枚に下すのが面倒ならニジマスは姿焼きでもおいしく食べられるのでそれでもいいと思います。私は妻が作る魚フライが好きなので、よほど小さいのでない限りフィレにしてしまいます。
フィレにしたら、ZipLocの袋に入れて冷凍庫で保存します。
美味しくいただく
最後はもちろん、ニジマスを美味しく頂きます。
まとめ
というわけで、おそらくシアトルでニジマス釣りを始めるための必要知識のほとんどは紹介できたんじゃないかと思います。
どこかの湖でお会いするかもしれませんね!