シリーズ3つめです。今回はイカ。
前の投稿は下のふたつ。
watanabe-tsuyoshi.hatenablog.com
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イカ
回転すし食べにいったらほぼ必ず頼みます。美味しいですよね。
でも釣ったことは人生で一度もなかったんですよ。でも、トラウト釣りの湖で知り合いになる釣り人達に、秋から冬はイカがたくさん釣れるよ~って言われてたんで、行ってきました。
ルールとレギュレーション
ワシントン州のイカのルール。本当に簡単です。
https://wdfw.wa.gov/fishing/shellfish/squid/rules_regs.html
ざっくり言うと、1年中いつでも、ルアー使うならルアーは4つまでつけていい、重量制限は10パウンド(これ、目を疑う。すごい量ですよこれ)、そんな感じ。
場所
サーモン釣りでおなじみのEdmonds Public Fishing Pier です。
もうすこし詳しく解説します。
大きな緑枠が駐車場。このスペースはイカ釣りの夜はほぼ停めるスペースなしです。めちゃめちゃ混んでます。こんなにイカ好きがいたの?ってぐらい。停められないときはさっさと諦めて、黄色い線が引いてあるストリートパーキングへ。ところでこの近くにレストランがあって、その駐車場に停めたくなりますが、車持っていかれる可能性があるのでやめときましょう。歩いても大した距離ではないです。
桟橋の方に歩いて行くと、遠くからでも人がたくさんいるのが分かります。手前の方はそんなに混んでないですが、奥に行くほど混んでいる感じです。これはサーモン釣りでも同じかな。
時期と時間
時期はずばり、ハロウィンの準備をしている時期がシーズンスタート。1月ぐらいまで行けるらしいです。ただ、12月とか寒いんで、ちょっと行く気が失せます。ハロウィンからサンクスギビングあたりが私にはちょうどよいと思います。
時間は夜。仕事が終わってから行ける釣りですね!
そして、一番大切なので、自家用発電機と高出力なライトを持参してくるおじさんおばさんが来る時。ライトがないとイカが寄ってきません。
海なので潮の干満もあります。みんな満潮の方を好んで行くような気がします。水位は高い方が、桟橋から照らすライトがより強く当たります。でも、干潮の時でも釣れる時は釣れるようです。
イカは群れで来るので、群れがいる時は釣れるし、いないときはさっぱり、っていう感じもあるようです。釣れないときは誰も釣れてません。
あと、当然ですが、寒いです。何しろ夜の桟橋ですから。吹きっさらしです。Edmondsの桟橋はバスの停留所みたいな風よけがいくつか設置してあるので、緊急避難するところはありますが、やはりイカ釣りの最中はしっかりした防寒具は必須です。
恰好としては、スキーウェアもしくは冬のハンティングの服装、というのがイメージとしては正解です。あと、慣れた連中はコンロでお湯沸かしてカップラーメン食べてます(笑
ルアー
まずは一番大切なルアー。こういうタイプのルアーが主流です。
大きさは、とりあえず一番小さいのと中くらいのがあればいいでしょう。特にシーズン初めのイカは小さい(後々大きくなると仮定してます)ので、あんまり大きいと食わないような気がします。
イカ釣りは日本の方が発達しているようですね。こちらでは、昼にイカを釣るのは一般的ではないようですし、仕掛けもほぼ上のような原始的なものがメインです。エギとかエギングとかのコンセプトは今のところ聞きません。でもイカはイカなのでそういう日本式の釣り方が実は結構効果あるのかもしれません。これは私も勉強していきます。
ところで、ルアーは大抵、蓄光塗料が塗ってあり、みんな頻繁にライトを当てて、水中で発光するように気をつけてます。どのぐらい重要なのかわかりませんが、やらないyりやる方がいいでしょう。ただし、釣れ始めると別に発光が終わってしまっているルアーでもかかります。気持ちの問題、というのもあるかもしれません。
釣り竿とライン
竿はMedium Light以上の固さがいいです。あとラインもモノフィラメントなら8パウンドテスト以上、出来ればBraidedで10パウンドぐらいのライン。(もっとパウンド低くてもいいです。ただあまり細いと扱いが面倒になってきます。細いBreidedはお祭りになったらほぼラインを切るしか方法がありません)
これは私の失敗に基づくんですが、初めて釣りに行ったとき、Ultra Lightの4パウンドテストで行ったんですよ。実際あんなちいさなイカですから、余裕で釣り上げられます。
でも、アタリが分からないんですよ、それだと! 竿もラインも柔らかすぎて、全然分からない!周りの釣り人がバンバン上げてるのに自分だけ何も釣れない、という悲しい状況になって「なんで?なんで?」って思ってたんです。理由は、あたりが分からなくて、イカが抱き着いていてもわからなかった、だと思うんですよね。
イカの辺りは「ずーん」と重くなる感じ。魚みたいに「ビクビクっ!」って感じはないです。なんか海藻でもひっかけちゃったか?みたいな感触。で、巻きあげると海水を吹きながらイカ登場、となります。
竿の長さにかんしては、7フィートぐらいが取り扱い安いかも。長い必要はないです。
釣り方
場所各所
まずは場所確保。満潮のタイミングは毎日かわりますが、ちょうど夜の7時~10ぐらいにあたる日が2週間に一回ぐらいきますよね。それが週末だったらかなりの人の数を覚悟しましょう。まさに、shoulder-to-shoulder、肩と肩が触れあうぐらいの距離です。
ちょっと暗くてわかりずらいかもしれませんが、雰囲気だけでもと動画取ってきました。
同じ時間帯でも平日はぐっと数が減ります。ほとんど同じ条件なのに。ですから人との接触が苦手だったり、友達とよこに並んで釣りたい人は平日をおすすめします。
良い場所は、上の地図でもありますが、奥の方に行くほど人気の傾向。これはたぶん釣り人の心理で、奥に行くほど釣れるような気がするのでは、と思ってます。でも実際にはあんまり関係なさそうです。
むしろ大切なのは強力なライトの光の近くの場所。もちろん、最高のスポットはライトを持ってきたご本人が占有しますが、そのすぐ両隣はいですよねぇ。でも、釣れるときはその人の両脇7、8人ずつでも十分釣れますし、そのぐらいになると、さらに別のライト持参者のライト恩恵をうけます。つまり、まったくライトが当たってないところ以外なら大丈夫です。そして、まったくライトが当たってない、と思われるところでも釣れることもありました。全体としてイカの群れがいる時です。
場所取りは、わずかな隙間を狙って涼しい顔して入り込むか、駐車場パターンと同じで運よく誰かが帰る時、空いたスペースを埋める、みたいにケースバイケースです。ニコニコしながら「Hi how's fishing? Can I?」みたいに言って行けばちょっとはスペース開けてくれます。
イカは釣れ始めると、入れ食いみたいにずっと釣れるんで、少々混雑しててもみんなに平等にイカが来ます。なんで、そんなにぎすぎすしてないです。
ルアーを投げ入れるポイント
場所が確保できたら、釣れてる人たちの真似をするのが基本。大抵はライトが届かないちょっと暗くなったところまでキャストして、竿2本分(10フィートぐらい?)ラインを出して、ルアーが沈むのを待ちます。ラインの出し方は、手で出す人、竿を立てて出す人、様々です。
イメージとしては、水中の光の玉のやや外からスタート、という感じでしょうか?光の玉のど真ん中めがけてキャストしている人、ってのはあんまり見ませんね。
誘い方
ルアーが、イカがいそうな深さに沈んだら、しゃくります。ジギングですね。ルアーを引っ張ている時にグイっと抱き着いてくる時もあるし、沈ませてる時に来る時もあります。どちらにしろ、アタリが分かるようにラインのテンションはできるだけ緩めないようにします。
ルアーが手前まで来てしまって、アタリがなかったとしても、そかからさらに、4,5フィートぐらいラインを送り出して、光の玉の下にルアーが来るようにしてから、またジギングすると、そこでアタックしてくること多々ありです。そのやり方だけで釣ってる人もいました。
ランディングの仕方
イカほど捕まえるのが楽な魚はいませんね。
ルアーの構造上、イカは逃げることが出来ない状態で水面から出てきます。よほど、足とかがギリでかかっていて、身切れとかしない限り、まちがいなく手元まで来ます。
手元に来たらルアーの上部をつかんでひっくり返し、イカをバケツ等に入れます。普通の魚みたいに針をはずすのに苦闘することはないです。
そういう点でもイカ釣りはストレスが少なく、調子に乗っていくらでも釣ってしまいます。
イカ釣りまとめ
シアトルで簡単に楽しめる釣りのひとつです。ギアも安いし、タイミングさえ良ければよく釣れるし、大人も子供も楽しめます。
こっちの人がこんなにイカが好きなんて驚きです。どうやって食べてるんだろ。やっぱりゲソは捨ててるのかな?
私は頑張ってゲソもとっておきます。サイズが小さいので大変ですが・・。
下処理したイカは冷凍します。あとは奥さんがおいしいものに変えてくれます。
イカの天ぷら
イカ入りのお好み焼き
イカの煮つけ
など、どれにしても柔らかくて、なのにパリパリとして美味しいです。
今年もまたイカ釣りいきます!
出来れば3Dプリンタでジグを自作したいと思ってます(それはまた別ネタで!)