いずれは日本の子供たちにも届くような楽しいコンピュータサイエンス(CS)やIT教材を作ろうということで活動してますが、そういうスキルを培っても搾取される構造になっていると思うと憂鬱になります。
CS/IT教材の内容以前の問題として、CSやITスキルが正しく評価され、それ相応の報酬を得られるような社会にならないとだれも学ぼうという意欲がわいてこないということになる。
少なくともプログラミングのスキルは他の先進国と同レベルの評価をもつようにならないと国そのものがIT力で凋落するか、IT力は外国や外国人にお任せ、ってことになってしまうと思うんですけど。
文部科学省でも改定学習指導要領で情報科を中学と小学校で設けていく方針です。「プログラミングやIT人材が足りなくなって困る」という認識はあるのです。
アメリカだと逆に Hands-on といって、アーキテクチャとか設計とかプロジェクトの計画やタスクの割り振りをメインにする人でも、プログラミングして実装できて、サーバーなんかも構成できる、そいう人が重宝がられる傾向があると感じます。
私は履歴書にかならず「Hands-onです」と書きます。コーディングはもちろん、プログラミング言語やプラットフォームにツールにライブラリは新しいもの、流行ってそうなもの、面白そうなものは、時間が許す限りは学んでいっているし、実装に関しても限定的ではあるけれでど特定のサービスやコンポーネントなどは責任をもってコーディングします。
プログラミングだけで終わるのでなくQAから、リリースや、保守までもやってしまうスタイルをDevOpsと呼び、例えば私の職場でも以前のSkypeではDevOpsモデルになりましたし、今のチームもQAはいません。プログラミングした本人とチームがテストし、ユーザーとも直接話し、クラウドにサービスをリリースして、バックアップやパフォーマンス・チューニングもして、テレメトリーを見て健康管理をします。
日本でDevOpsモデルは成立しないのかな? DevOpsモデルなら、実装が終わっても会社に居続けて給料に見合った仕事が出来るし、企業側としてもプロジェクトごとの採用やトレーニングが無くなるし。おそらく私が知らない、致し方ない事情や状況があるんでしょうけど、その辺り柔軟に改革していくことを模索するのは必要じゃないかな。