川でサーモンが釣れるシーズンになってきました。今年のシアトル周辺の川釣りはこんな感じです。
注意:この記事では2023年8月18日時点でのWDFWのルールについて解説してありますが、実際に釣りに行くときは最新のWDWFのルールを確認してください。多くの川が毎年ルールが変わりますし、シーズン中にEmergency rule として変更される場合があります。Emergency rule は常に最優先されます。
1.Puyallup river
2023年は8月16日オープン
シアトルから高速道路I5で南下してFederal way と Takoma の間ぐらいにある川です。シアトル周辺に住んでいるのなら無理なく日帰りできる南に位置した川です。
この川の色はコーヒー牛乳のような色で透明度が極めて低いのが特徴的です。決して水が汚れているというわけではなく、上流が氷河なのでそこからミネラルが流れ込んでこのよう色になるらしいです。後述しますが、この川の色がPuyallup riverならではの釣りスタイルの要因になっています。
Puyallup river のサーモン釣りルール
キャッチリミット例年と同じですね。ルール上はキング、コホ、ピンクが釣れますし、今年はキングとコホもよく釣れると見込んでいます(ボート海釣りの実感と、別のグループの投稿でコホがよく釣れていたのが理由です)
WDFWのルール(現段階ではこれですが、Emergency Ruleで変わることがあるので必ずそちらを確認してください)
Up to 4 adults including no more than 2 Chinook or 2 coho or 1 of each may be retained. Release chum and wild Chinook
Daily limit 6
Minimum size 12 inches
このルールはいつも混乱してしまいますが、おそらくしたのパターンのどれかにはまれば大丈夫だと思います。実際こんなに釣れることはないし、自分は大抵リミット手前で帰ります。ピンク6匹とか持って帰っても大変です。それより一匹でもキングかコホが釣れたらそれで満足します。
- キング2、ピンク4
- コホ2、ピンク4
- キング1、コホ1,ピンク4
- キング1,ピンク5
- コホ1,ピンク5
- ピンク6
*注1キングはいずれも養殖のみ(ワイルドはリリース)
*駐2キングとコホはどちらも成魚のみ。キングは22インチ、コホは20インチが成魚
Puyallup river のサーモン釣りの特徴
この川の一つ目注意点は、日月火がClosedであること。週末だからと張り切って日曜日に行ってしまうと、現地で気づいて悲しい日曜日のスタートになってしまいます。何年もこの川には行っていて、このルールは変わっていません。釣られてしまうサーモンの数をマネージする良い方法だと思います(リリースは別の方法ですが、これは魚への負担が強いです)
二つの注意点。通常では「淡水ではフックに返しがあってもいい」というルールがあるのですが、この川では返しがあるとルール違反になります(例年このルールです)。なぜかというと下に挙げるような理由かと思われます。
先に挙げたようにこの川の水はコーヒー牛乳色で透明度が極めて低いです。そんな状態なので「見せる釣り」は効果がありません。そこで「Frossing」というやや特殊な釣りが一般的です。
Frossingという釣り方は実際には「ひっかけ釣り」と同じだと主張する人も多く、この釣り方に反発している人もいます。Frossingとは歯と歯の間に糸を通すデンタルケアから名前が来ていて、長く取ったリーダーラインを川に流すことで「たまたま魚の口にラインが通り」それがたまたま口に引っかかって釣れてしまう状態をいいます。
実際のところそんなにうまく口に入るのか、わかりませんが確率としては起こることでしょう。「魚が自ら仕掛けを口に入れたのではない(かもしれない)」ということで「釣りではない」とも言われます。一方、そうはいっても口にラインが入るのは低い確率で、そう考えると他の釣り方と確率という次元で考えると同じだと言う人もいます。
さらに、口ではなく魚の体のどこかに引っかかる(もしくは故意に引っかけようとする)場合もあります。魚の体に引っかかる・引っかけることを Snagging と呼び、これは故意の場合ルール違反です(ルールでは魚の顔の周辺にフックがかかっていないと駄目だとあるからです)。Snagging された魚は必ずリリースしなければなりません。とはいえ、frossingという釣りのスタイルそのものはルール上は禁止されているわけではないので、このスタイルの釣りをするしないは個人の判断に任されているのが現状です。
ところで、長くなりましたが「Puyallup river ではなぜフックに返しがあるのは禁止か」の理由は、この Snagging による魚へのダメージを最小限にするためです。
Frossing の基本的釣り動作はドリフティングと呼ばれる釣りです。ほとんどの人がドリフティングをするので、そのスタイルに合わせる必要があります(別の釣りをするとリズムが合わないのでひんしゅくを買います)。ドリフティングは川に入ってやるのでウェーダーは必須です。川に一列に入って、みんなと同じぐらい水に入ることになります。この川はやや混み合うこともありますが、結構みんな仲良く釣ります。
Puyallup river の釣りポイント
(作業中)いつかマップを上げます
2.Green (Duwamish) river
2023年は8月20日オープン
この川はシアトルの中心部から見渡せるエリオット湾に河口を持つ、都会と田舎をつなぐ川です。河口や下流付近は舗装された道路やビジネスがあり、中流から上流になると細い川になり、アクセスも数多くあります。シアトル周辺に住んでいるのなら日帰りどころか仕事前や仕事終わりにちょっとサーモン釣ってくる、が出来るかわです。私も娘たちが小さいときは毎土曜日に娘たちが日本語学校に行っている間に釣りをしていました。
Green river のサーモン釣りルール
WDWFのルールは現時点で以下のようになっています。
Up to 2 Chinook total may be retained; up to 3 chum may be retained; up to 3 adult coho may be retained. A combination of no more than 3 total of adult coho, chum and Chinook may be retained. Angers must retain the first Chinook caught.
Daily Limit: 6
Minimum Size: 12 inches
これまたややこしいルールです。このようなリミットに行ったことはありません。その手前で満足してしまうし、ややこしいルールをきちんと解釈してなくて、ルール違反状態でWDFWのオフィサーに捕まって罰金払う羽目になるぐらいならリミット手前でやめておきます。
一応、ありうる組み合わせは以下のようになるでしょう。
- キング2,コホもしくはチャム1,ピンク3
- キング2,ピンク3
- キング1,コホ2,ピンク3
- キング1,チャム2,ピンク3
- キング1,コホ1,チャム1,ピンク3
- キング1,ピンク3
- コホ3、ピンク3
- ピンク6
(これで完璧にあっているかちょっと自信ないです)
*注1 Wildはリリースしなければならないとは一言も書いていないので、キングやコホはワイルドもあり。これは嬉しいです。
Green river のサーモン釣りの特徴
この川はややゆっくり流れるシーンが多い川です。もちろん干満の影響を受ける下流などは流れが変わりますが、全体的に深くて狭い感じの川です。川の両岸はほとんどが崖のような感じなのでビーチアクセスはやや少ないと感じますが、全体を通していくつかの公園を通ることや、崖にも釣りアクセスポイントが点在しています。
やや深い川で、川幅も狭い部分であればジギングが有効です。ピンクサーモンの年はピンクいろのスクイッド(日本で言うタコベイト)を1/2オンスから1オンス程度のジグにつけて、ジギングをするとよくかかります。他にウキを使った釣りもできます。ウェイダーはアクセスポイントによります。複数のアクセスポイントを移動するなら念のため準備しておき、必要ないポイントに行くなら持ってこなくても大丈夫でしょう。
この川はビーチからの釣り以外はたも網があった方が安心です。
私の今年の目標は、この川でウキでイクラを流してキングを釣りことです。どうやらかなり効果的な釣りらしいのですが、いつも慣れたジギングをしてしまいます。
ジギングやウキ釣り以外にプランキング(置き竿で錘でしずめた仕掛けを食わせる)という釣りもありますが、それをしている人は見たことがありません。思うに川の両岸が緑で覆われていることから、川底には枝などの障害物がかなり沈んでいると思われます。もしかしたらそれが理由でプランキングは誰もやらないのかもしれません。
Green river の釣りポイント
(作業中)いつかマップを上げます
3.Sonohoimsh/Skykomish river
(いつか書きます)
2.Skagit river
(いつか書きます)