シアトル生活はじめました

20年以上すんだ東海岸から西海岸に引っ越してきました。MicrosoftのUniversal Storeで働いてます。

コロナ陰謀論を信じている人に少し考えてもらいたいこと

Pinokio confused

普通のインフルエンザを危険な病気(コロナ)だと世界中に信じ込ませてみよう!

コロナウィルスは通常のインフルエンザ程度のものなのに、それを誰かが猛威を振るう病気として偽装したと主張する人がいます。いわゆる「コロナ陰謀論」を信じている人達です。

ところで2023年12月現在、コロナ禍はすでに過去のものとなって、例えばアメリカなどでは町を歩いていてもマスクは見かけませんし、ショッピングモールなどもクリスマス商戦で賑わっています。コロナ禍の前の状態に戻ったと言えます。

では、もしコロナが実は普通のインフルエンザだったんだけど誰かがそれを重篤な結果を生むような病気に偽装して、世界中が騙されたのだというのなら、通常の生活に戻った現時点をスタート地点にして、もう一度「コロナ禍 V2.0」を引き起こすために具体的にどのような段取り・根回し・工作等が必要なのか考えてみてくれませんか?

計画立案が必要なものをいくつか挙げてみましょう。(本当はもっとたくさんあります)

偽のデータと研究を作成して広める

まず、ただのインフルエンザの症状や感染力を大げさにするために、偽の臨床データや研究結果を作成する必要があります。でも現実の病気の挙動と一致しないので、これは極めて困難です。常に俳優を雇って重症を演じてもらわないと駄目ですね。あとそのうちの少なくない人たちには実際に死んでもらわないといけません。

なお、同時に世界中の医療システムや研究機関のシステムをハッキングして、高度なデータ操作を行わなくてはなりません。対象になるシステムは世界中のほぼすべての国にありますから、これを実行できる人達はとても有能ですね(GAFAで働いた方が儲かると思いますよ)。それか、もしお金が目当てならそんな回りくどいやり方じゃなくて普通に口座からお金を盗んだらどうでしょう?とにかく有能なハッカーチームが不眠不休で偽データを操作しないといけないので福利厚生もしっかりしてあげましょう。

仮に世界中のシステムをハッキングして偽データを仕込むことに成功したとしても、専門家は科学的な事実に基づかない情報は信じませんが、そんな専門家を騙すことができた、そんなすごい偽のデータをでっちあげるような知能をもつ人材も確保しないといけませんね。

専門家と医療機関を思い通りに動かす

仮に世界中の医療専門家や医療機関がこの偽の情報を信じたとしても、それに基づいて何年もこちらの思惑通りに行動するかとなるとまた別問題です。医療従事者は日々、患者と直接向き合い、実際の症状や治療の効果を見ています。なので時間が経ったら、ハッキングして操作された不正確なデータや情報は、彼らの経験と照らし合わせるとすぐに矛盾が明らかになります。

それでも専門家を欺き続けるにはシステムに継続的にデータ改ざんを行わなくてはなりません。ロックダウンされてハッカーも容易には建物には入れないので、リモートで自宅からハッキングできるようにしてあげないといけません。それかどこかに活動拠点を作って運営しないといけません。

メディアを騙して偽の情報を広めさせる

コロナ禍では連日のようにコロナについての情報がメディアを通じて流れました。こうやって偽の情報を広めるようにするにはメディアを騙さなくてはなりません。医療の専門家を騙せたとしても(それは到底不可能だけど)、メディアはメディアで情報の検証作業をするので大変です。

とくに事実と異なる情報を長期にわたって維持することは難しいです。現代社会では、情報の検証と共有が迅速に行われるので、不正確な情報はすぐに指摘され、訂正される可能性が高いです。そのハードルを2年以上継続的に乗り越えなくてはなりません、それも完璧に。

もしかしたらメディアそのものが陰謀の主体だという主張ですか?だとしたら、世界中にあるすべてのメディアに計画を伝えて、内容やタイミングを調整しないといけないですね。メディアは民間だけでなく国営もあるので、西側諸国だけでなく旧共産圏の国などにパイプがないと駄目ですね。そういう世界中のほとんどのメディアを統制した事実はバレないようにしなくてはなりません。どんなすごい忍者ですか?

世界中の国々にも協調させ、国際機関も騙す

世界保健機関(WHO)や各国政府との協調は複雑です。世界各国が一貫したガイドラインを採用するように仕向けなくてはなりません。素直に言うことを聞いてくれる国ばかりではありませんが、なんとか頑張って騙すなり脅すなりしてそう仕向けなくてはなりません。

また各国は独自の医療体系や政策を持っているので、一方的な情報操作によって統一された対応を取るように仕向けることは大変です。でもそれをやってのけるぐらいの権力と資金が必要になります。

ワクチンと治療法を開発するように仕向ける

コロナ禍では各国政府、研究機関、それに民間の製薬会社などがワクチンの開発に多くの時間と労力を費やしました。でも、コロナは普通のインフルエンザ程度のウィルスなのでワクチンは全部茶番ということになりますが、その茶番に乗ってもらえるように工作しないといけません。

ワクチンが偽物だとしたら、それを厳格な臨床試験と科学的な検証を通して認可したりする機関で働く人達にも根回し工作しなくてはなりません。

それか、そういう医療業界がすべて陰謀に加担していたんでしょうか?だとしたら私たちのかかりつけの主治医もその陰謀のひとりということになります。そんな人に自分の健康を管理してもらうのは危ないのでちゃんとコロナはただのインフルエンザだったと主張するお医者さんを探しましょう。

ところでまだ誰一人として「実は私も加担してました」っと名乗り出る人がいませんね。世界中の医療機関でワクチンを扱った人の数はものすごい多いですが、口が堅いですね。口封じをするために工作を行わないといけません。

人に何かを信じてもらうって大変ですね・・・

コロナ陰謀論者の方はきっとすでに友人や知り合いに「コロナは嘘だ、でたらめだ、みんな騙されている、偽のワクチンは打ってはいけない」っと話したり、SNSで投稿したりしていると思います。だけど、あまり信じてもれっていないのでは?

「いや、多くの人が賛同してくれる」って言うかもしれないですが、それについては「エコーチャンバー」と「サイレントマジョリティー」という概念を調べてみると納得できるかもしれません。

コロナの陰謀(ただのインフルエンザを重大な病気だと偽り世界を操作する)が成功するには世界中の人に信じてもらわなくてはなりません。でも陰謀論者の方々はなかなか世間が信じてくれなくて残念に思っていませんか?

つまり「人にある主張を信じてもらうこと」がいかに難しいかをコロナ陰謀論者が一番痛感しているのではないかと思うのです。