去年の7月にPrusa社の3Dプリンターを組み立てたのをきっかけに、自分で3Dモデルをデザインして印刷したい!と思うようになりました。 どんなソフトがいいのか知らなかったので、友人に勧められたAutodesk社のFusion360 を使うことにしました。
使い始めてすぐ、初歩的なモデルはすぐに作れるようになったんですが、そこから次のレベルへなかなか進まなかった。もちろんプロに比べるとへなちょこですが、今週末にがっつりと触って、次にレベルに行けなかった足枷というか制限が取れた気がします。その辺りも含めて「3Dモデリング、ちょと興味あるな~」と、気になってる人、Fusion 360インストしたけどよく分からなくてずっと触ってないという人向けに、「Fusion 360の習得のコツ」を紹介したいと思います。
今週末作ったモデル
こんなのを作りました。
勉強方法
まずはツール・環境の基礎の理解
実は、今週末に至るまでに Fusion 360 の基本操作の部分についてはちょこちょとこ勉強をしてきました。Qiitaにその記事をアップしてるので紹介しておきます。といっても去年のクリスマス休暇の間にやったことなんで、1カ月半ぐらいの話なんですけどね。
まぁこんな感じで、ツールの環境に集中して、分からないところがほとんど無いレベルにすると、次の学習のベースが出来て安心です。 実はこの「コツコツ作戦」でやっていこうかと思ったんですが、それだと本当にすごい時間を要してしまうなと思い、今度は「イメージ」→「操作」→「モデル」というパターンを繰り返すことで、「操作????」の部分を、目的意識を持って学んでいく作戦に切り替えました。
これは、ちょっと長期的なゴール設定ということで、モチベ上げにもなるので公開してやっていこうと思いました。だけど、そうはいってもはやり基本的な操作の方法が分かってないと「イメージ」→「操作????」のところで止まってしまいます。なので、今週末に別の作戦でアプローチしてみたところ、功を奏してかなり前進することが出来ました。
機能を橋から順に片っ端から試してみる(理解していく)
Fusion 360 は信じられないくらい多機能で、すべてをマスターするなんて不可能に近いです(プロにならない限り、いやプロでも100%は使いこなしてないか、使いこなす必要はないんじゃないかな)。それでも、絶対に知らないと何もできないのが「Sketch(Sketchという平面の図)」「Create(ボディーというものを作ります)」、「Modify」、そして「Construct」です。さらに「Sculptモード」というのも同じぐらい大切(今回はSculptモードは50%ぐらいしかやってない)
片っ端から使ってみるというのはプログラミングの学習でもよくやるんですが、とにかくめちゃくちゃ汚い状態でいいので、とにかく「その意図した動作」を実行確認して、その動作の効果・結果から「その意図・目的」を理解し、自分の「イメージ→操作」のコンテクストに落とし込んでやるのです。「こういう風にしたい時につかう操作なんだ~」って。
こんな感じです。
とにかく、どんどん新規のプロジェクトを作って、機能をひとつひとつ実験していきます。
ひとつの操作の中にいくつもオプションがある場合は、オプションごとに一つモデルを作ります。そうすることでオプションの効果が分かります。オプションはスキップせずに、じっくり見ていくことをお勧めします。「あ、これは便利だわ~」ってのありますし、「ああ、こういうイメージは独立した操作ではなくて、この操作のオプションなんだ」といった気づきがあるからです。
ハマったらYouTube先生に聞く
操作の解説をいくら読んでも頭に入らないことがあります。「いったいお前は何を言っているんだ?!」っていう状態。こういう時は迷わずYouTubeで引く。ハマっている時はコマンド・メニュの名前が分かってるので「Fusion 360 <メニュ名>」で検索すれば、3分とか5分で解説しているものとかが出てきます。
コマンドを理解したら、自分の「イメージ」→「操作」→「モデル」で一度考える
できるだけ、自分の持つイメージに置き換えて操作を脳内シミュレーションする。例えば自由な形のパイプの作り方が分かったら、自分で作ろうとしてた「クビの長いやかん」を作る時にはどういう風にやるか、って想像しておくと「自分のもの」になります。
まとめ
今回は私が個人的に実践した「 Fusion 360 初心者レベル」から卒業するための学習方法を紹介しました。勉強方法はひとそれぞれですが、こういうやり方もあります。 別記事で、具体的なコツを解説する予定です。