シアトル生活はじめました

20年以上すんだ東海岸から西海岸に引っ越してきました。MicrosoftのUniversal Storeで働いてます。

#ChatGPT 等のAIチャットボットを使いこなしてデジタルデバイドを乗り越える

検索エンジンを使いこなせるか」がこの20年ぐらいの間の主要な項目のひとつでしたが、#ChatGPT 等の「AIチャットボットを使いこなせるか」が、デジタルデバイドの新たな項目に加わりつつありますね。

検索エンジンに似たツールのように見えるから、検索エンジンを使いこなすやり方をそのままAIチャットボットにも使えるような気がするし、そのマインドセットから離脱できない傾向があると思う。

検索エンジンを使いこなす方法

それは「質問を投げかける」という使い方。「質問をして、答えを得る」もしくは「質問をして、答えを導くための材料を得る」が検索エンジンを使いこなす方法。

AIチャットボットを使いこなす方法

AIチャットボットを使いこなすのは「質問をして・・・」も含むけれど、それ以外にもAIチャットボットには出来て、検索エンジンには出来ないことがあって、それは「仕事をさせる」ことだと思うのです。

検索エンジンに質問をして得た答えで何かをやろうとしていたとすると、その「やろうとしていたこと」をAIチャットボットにやらせる、というもの。

例その1

例えば、新任の挨拶をしなくちゃいけないから「新任の挨拶の例文を検索して」それを元に文章を書いていたなら、AIチャットボットの場合は、自分の置かれている現状を詳しく描写したうえで「新任の挨拶を書く作業そのもの」をAIチャットボットにやらせる。


例その2

文章でなくとも、例えとしては簡単すぎるかもしれないけど九九の表みたいなのだけど15x15まである表を作りたいと思っていたとしたら、世の中にすでにそういうのがあるはずだからそれを検索して自分なりにマークダウンに書き直す、というのではなく「マークダウンで表記された表そのもの」をAIチャットボットにやらせる。





文字情報以外まだ~?

今はまだ文章やコードなどの文字で表現できる成果物しかChatGPTは出力できません(もちろん他の画像特化AIチャットボットはそれ以外の成果物は出せますが。このブログのトップの画像は ChatGPTの妹? dall.e2 に描いてもらいました)。この成果物の種類はどんどん増えて行くでしょう。

例えば、現在はChatGPTにパワポの出力を頼んでも出来ません(内部表現であるXMLとかJSON書式に出力するとか裏技はあるかもしれませんが)。しかし、そういったフォーマットでも出力できるようになるのは時間の問題です。
デジタル情報として表せるメディアなら今後全てAIが生成出来るようになります(画像、映像、音声、アクション・・など)

なので「求めている結果」に注目して、AIチャットボットにそれを出力出来るように上手に指示することが出来る、というのが「AIチャットボットを使いこなす」やり方、になると思います。

巷に「AIチャットボットにこの質問をしたら間違えていた」という評価がよくありますが、それは実はAIチャットボットの活用の仕方、つまり最初の入り口からちょっと怪しいわけです。検索エンジンの使い方を実行してその性能を評価しているので、評価の仕方そのものがおかしい。暖房用のストーブで調理用のコンロの使い方をして魚を焼いたら美味しくなかったからいけてない、っと言っているのと似ています。

まとめ

「質問→答え(および答えにたどり着くための材料やヒント)」のマインドセットから
「依頼→結果」というマインドセットになるように自分を改造することで、この新たなデジタルデバイドで分断されるどち側に行くかが決まると思います。